幼児の吃音 [どもり]
幼児の吃音は、幼児全体の約5パーセント程度で、
2歳から5歳までの間に起こるケースが多いようです。
その原因は、はっきりとはしていませんが、考えられる要素として、
脳の機能の分化がまだ不十分である点や、育った環境などがあげられます。
この時期の吃音は、成長とともに治る可能性も高く、
さほど気にしなくても構いません。
ただ、親をはじめとした、周りの大人が、幼児の吃音を気にしすぎるあまり、
間違った対応をしていると、症状を悪化させてしまうことになります。
ですから、周りの大人が、温かく見守ってあげることが大切です。
どうしても気になって、改善したいという場合は、
プロのトレーニングなどを参考にしてもよいでしょう。
この頃の子供は、まだ、しゃべりはじめで、
おしゃべりをすることが楽しくてしょうがありません。
そして、焦ってしゃべろうとして、どもってしまったり、
言い間違えたりすることもあります。
そのような場合、無理に直そうと吃音を注意したり、
言い直しをさせようとしてはいけません。
子供のペースに合わせてゆっくり話すように心がけたり、
言いたいことが言えるまで待ってあげましょう。
そして、子供がうまく言えないときは、繰り返してあげるようにしましょう。
決して、早口で話しかけたり、
言い終わらないうちに話しかけたりしないようにしましょう。
この時期の吃音は、こうした簡単な指導で改善されることが多くあります。
子供が吃音であるからと言って、周りの大人が過剰反応を起こさないようにしましょう。
子供にとって、話すことがストレスになることが一番良くありません。
そして、それが吃音の悪化にも繋がります。
ですから、そのようなことがないように、
周りの大人たちが温かく見守ってあげましょう。
それが、幼児にとって何よりの薬です。
子供の吃音 [どもり]
子供の吃音には、どのように対処していけばよいのでしょうか?
学校に通うようになった子供の吃音は、
幼児に比べ、治りにくい傾向があります。
その理由として、子供もある程度大きくなってくると、
自分が吃音であることを自覚してしまうからです。
吃音は、本人が自覚してしまうことで、
より治りにくくなるといったことがあります。
そして、学校に通うようになると、同じ年代の子供と接する機会も増え、
周りとの違いを気にしてしまったり、周りの子供たちから、
からかわれてしまうこともあります。
そうすると、子供は、吃音であることを苦にしてしまったり、
心に傷を負ってしまうこともあります。
そうすると、本人が、今まで以上に、吃音を意識するようになり、
そのことが原因で、さらに治りにくくなるといった悪循環に陥ってしまいます。
特に、みんなの前で本を朗読したりするような場面では、苦痛に感じると思います。
ですから、できることなら学校に行くようになる前に、
治してしまうのが理想的です。
そうはいっても、何から始めたらよいのか、
どのようにしたら良くなるのかわかりませんよね。
子供が吃音の場合、ことば教室などで、吃音の検査を受けることもできます。
病院に行くことに抵抗がある人は、ことば教室などを利用し、
専門家に相談してみるのもお勧めです。
小さい頃は、環境の調整など、ちょっとしたことで良くなることも多いので、
早めの対処が望ましいと思います。